パーツフォーマSF50シリーズ紹介 第2回

 第2回目は、材料を切断する機構(ファインカッティングシステム)をご紹介します。

 ファインカッティングシステムは、切断面を出来るだけ平滑にするために開発された切断機構です。機械部品の内部にクリアランスを設け、切断開始時の速度を高速にした状態で切断することが可能です。

  従来の切断機構は速度”0”から材料を切断するため、切断面は斜めになる問題がありましたが、本機構で切断すると切断面が平滑に近くなります。


 従来の切断は切断面が斜めになることが多く、絞り成形すると軸端面も斜めになる場合があります。平滑にするため、端面矯正工程が必要でしたが、ファインカッティングシステムは切断面が平滑に近いため、端面矯正工程を削減することが可能です。

 ファインフィードシステムとの組み合わせにより、切断材の重量バラツキ量が半減し製品寸法精度を向上する効果があります。金型寿命を延ばすことも期待できます。


 今回は、SF50シリーズの「ファインカッティングシステム」をご紹介しました。次回は、製品精度のばらつきを最小に抑える機構「ファインスライドシステム」をご紹介致します。